2026/09/29 13:15
先日、店頭で「オーガニックって、要は無農薬ってことですよね?」と聞かれた。半分正解で、半分違う。この曖昧さが、なんとなく気になっていた。
ハーブという言葉自体もそう。日本メディカルハーブ協会の定義だと「くらしの役に立つ香りのある草」となっているが、香りがなくても薬効があればハーブと呼ばれることがあるし、木やキノコまで含めて呼ぶ場合もある。思ったより広い。
「オーガニック」は無農薬とは別物
日本で「有機」「オーガニック」と表示するには、農林水産省が定める有機JAS制度をクリアする必要がある。化学的に合成された農薬・肥料を原則使わず、登録認証機関の認証を受けたものだけが有機JASマークを付けられる。
つまり「無農薬」は栽培方法を指す言葉で、「オーガニック」は認証を通った証明。似ているようで、書類の重みが違う。
店で仕入れをしていると、この違いが値段に効いてくるのがよくわかる。認証には手間もコストもかかるから、同じ品質でも認証ありと認証なしで卸値が変わる。それでも認証ハーブを選ぶ人が増えているのは、産地や栽培背景まで含めて安心したい、という空気の変化だと思う。
16種類という数字の意味
ハーブは一種類の中に大量の有効成分があるわけではなく、少量の成分が多様に絡み合って働くのが特徴だ、と言われている。だから昔からブレンドという発想がある。単独ではなく、組み合わせることで香りも風味も奥行きが出る。
代表的な植物を挙げるとこんな感じ。
ネトル(イラクサ科・青みのある風味)、ルイボス(南アフリカ原産のマメ科・ノンカフェイン)、オレガノ(ロスマリン酸を含む)、リコリス(和名は甘草、強い甘み)、ラベンダー(シソ科・リナロールを含む)、ジャーマンカモミール(キク科・カマズレンやアピゲニン)、ペパーミント(メントール)、ローズヒップ(バラ科の偽果・ビタミンC)、ハイビスカス(アオイ科・クエン酸とアントシアニン)、エルダーフラワー(フラボノイド類)、レモングラス(イネ科・シトラール)。
これで11種。ここに産地や配合の妙が加わって16種類のブレンドになる、と考えるとイメージしやすい。イネ科、シソ科、キク科、マメ科、バラ科、見てわかる通り、植物としての出自がバラバラだ。バラバラだからこそ、混ぜて意味がある。
飲み方と選び方の話
ハーブティーとして楽しむのが一番手軽だと思う。熱湯を注いで3〜5分。香りが立つ時間は思ったより短い。個人的には、朝はレモングラス系のさっぱり系、夜はカモミール寄りの柔らかい系、と使い分けている。料理に使うならオレガノやローズマリー、香りづけならラベンダーやミント。
選ぶときに見るべきは、有機JASマークの有無、原材料名の並び順(先頭に来ているものが多い)、そして販売元が産地情報を出しているかどうか。この3点で、だいたい素性が見える。
ちなみに厚労省や国立健康・栄養研究所の「健康食品」情報サイトでは、ハーブ含めた食品成分の一般的な情報が公開されている。気になる素材があれば、一次情報を確認する癖をつけておくと安心だ。
16種類ブレンドという選択肢
単体で楽しむのもいいが、16種類を最初から組み合わせたブレンドを試すのも一つの入り口だと思う。うちで扱っているファイブポイントデトックスは、有機ハーブを16種類ブレンドしたハーブティー。まずは一杯、香りを確かめてみてほしい。
詳しくは ファイブポイントデトックス をご覧ください。

